多通貨の概要

ClaimCenter での多通貨

デフォルトで、すべての ClaimCenter 財務トランザクションが計算され、単一の通貨で表示されます。複数の通貨を利用するように ClaimCenter をコンフィギュレーションできます。この機能は、多通貨と呼ばれることが一般的です。

多通貨が有効になっている場合は、クレームで複数の通貨を別々のレベルで利用できます。

  • すべてのクレームにクレーム通貨が割り当てられます。クレームの基本通貨になります。
  • すべての支払備金に支払備金通貨が割り当てられますが、クレーム通貨とは異なる通貨に設定できます。
  • すべての支払備金と支払にトランザクション通貨が割り当てられます。クレーム通貨や支払備金通貨と異なる通貨に設定できます。

ClaimCenter の各インスタンス用のデフォルト通貨もあります。オブジェクトがユーザーインターフェイスで作成されたときにデフォルトでオブジェクトに設定される通貨です。レポート通貨とも呼ばれます。

通貨間の換算を行うために、ClaimCenter は為替レートのセットを保存しています。トランザクションで通貨換算が必要な場合、ClaimCenter のデフォルト動作では、アクティブレートとしてマークされた保存済み為替レートを使用します。ただし、トランザクションによっては、カスタム為替レートを指定できます。

多通貨業務機能の詳細については、アプリケーションガイドを参照してください。多通貨コンフィギュレーションの詳細については、コンフィギュレーションガイドを参照してください。

Cloud API での多通貨

Cloud API は、多通貨トランザクションに対応しています。

多通貨と支払備金

支払備金を作成する場合、通貨を必ず指定する必要があります。多通貨が有効になっているかどうかは関係ありません。

  • 多通貨が有効になっている場合は、クレーム通貨以外の通貨を指定できます。
  • 別の通貨を指定した場合、カスタム為替レートも指定できます。

多通貨と保険金支払

保険金支払セットを作成する場合、各支払の通貨を必ず指定する必要があります。多通貨が有効になっているかどうかは関係ありません。

  • 多通貨が有効になっている場合は、クレーム通貨または支払備金通貨以外の通貨を指定できます。
  • 別の通貨を指定した場合、カスタム為替レートも指定できます。

多通貨と為替レート

このリリースから、為替レートを作成または変更するエンドポイントは存在しません。

ただし、前述したように、トランザクション用のカスタム為替レートを指定できますし、金額プロパティの自動計算値もオーバーライドできます。