ClaimCenter でのインシデントの概要
以降のセクションでは、ClaimCenter でのインシデントの動作の概要を示します。
インシデントとは
インシデントは、次に示すような損失したり損害を受けた項目に関する情報のコレクションです。
- 車両
- 財物(家屋や柵など)
- 1 つ以上の負傷を負った人
例えば、車両インシデントには以下の情報を保存できます。
- 衝突の箇所はどこか
- 運転者は誰か
- 損害の重大度はどの程度か
- エアバッグは開いたのか
- 車両は全損と見なされるほど損傷しているか
インシデントサブタイプ
インシデントはサブタイプ化されます。Claim API でサポートされるインシデントサブタイプを以下に示します。
| インシデントの種類 | 説明 |
| 傷害事故 | 保険金請求者が負った傷害 |
| 固定資産インシデント | 固定資産(家屋など) |
|
財物内容物インシデント |
携帯財物項目の損害が発生した保管庫の所在地。保管庫の所在地の中にある個々の項目(電子機器、宝飾品、インテリア、その他同様の項目)が含まれる。 |
| その他の建造物インシデント | 所有地にあるその他の構造物(柵など) |
| 建物インシデント | 住居として使用する固定資産(家屋など) |
| 生活費補償インシデント | 建物が使用できないことで発生する費用 |
| 車両インシデント | 車両 |
インシデントと保険契約の種類
どのクレームも、特定の保険契約の種類(PersonalAuto や HOPHomeowners など)を使用して保険契約に添付されます。どのインシデントの種類も、これらの保険契約の種類の 1 つ以上と間接的に関連付けられています。特定の種類のインシデントは、保険契約の種類が一致するクレームに対してのみ作成できます。
例えば、車両インシデントは次の 4 つの保険契約の種類と関連付けられます。
BusinessAutoBusinessownersPersonalAutoPersonalTravel
車両インシデントは、保険契約の種類が上記のいずれかの種類であるクレームに対して作成できます。保険契約の種類が上記の種類以外のクレームに対して、車両インシデントは作成できません。
インシデントの種類と保険契約の種類の関連付けは、保険種目タイプリストで発生します。保険種目タイプリストの詳細については、『コンフィギュレーションガイド』を参照してください。
インシデントとクレーム連絡先
インシデントにはクレーム連絡先を関連付けできます。クレーム連絡先とインシデントを関連付けると、クレーム連絡先は関係を定義する役割も持つようになります。
例えば、車両インシデントの場合、クレーム連絡先は次の役割を持つ可能性があります。
- 所有者(owner)
- 運転者(driver)
- 同乗者(passenger)
クレーム連絡先の詳細については、クレーム連絡先(ClaimContact)を参照してください。
インシデントとエクスポージャー
すべてのエクスポージャーはインシデントに関連付けられています。インシデントなしでエクスポージャーを作成することはできません。エクスポージャーの詳細については、エクスポージャーを参照してください。