DELETE の概要

REST に完全に準拠した API のコンテキストでは、DELETE はリソースを削除するエンドポイント操作です。これには通常、基になるデータベースからのリソースの削除が含まれます。

Cloud API のコンテキストでは、DELETE は ClaimCenter から既存のリソースを「削除」する Cloud API メソッドです。リソースの「削除」の内容は、リソースタイプによって異なります。DELETE 操作は、削除と最も緊密に関連する機能に一致する ClaimCenter コードと連携します。そのコードでは理論上、以下の操作が行われる可能性があります。

  • 対応するデータモデルインスタンスを運用データベースから削除する。
  • 対応するデータモデルインスタンスに廃止済みのマークを付ける。
  • 対応するデータモデルインスタンスとその他の関連インスタンスを変更して、そのデータが今後はアクティブでない、または利用可能でないことを示す。

GET、POST、および PATCH とは異なり、DELETE をサポートするベースコンフィギュレーションのエンドポイントは非常に少数です。これは、ほとんどの場合、ClaimCenter がデータの削除をサポートしていないためです。承認、キャンセル、完了、クローズ、却下、廃止、スキップ、取消ができるビジネスオブジェクトはいくつかありますが、削除ができるのはほんの少数です。

DELETE 呼び出しは、DELETE /notes/{noteId} など、DELETE メソッドとエンドポイントで構成されます。GET と同様に、DELETE も要求ペイロードの指定は許可されていません。

DELETE への応答には、成功または失敗を示す HTTP コードが含まれます。DELETE への応答には、応答ペイロードはありません。

チュートリアル:備考・経緯の DELETE 操作

このチュートリアルの前提事項は、Postman の環境を設定してあり適切なサンプルデータセットを用意していることです。詳細については、チュートリアル:Postman 環境のセットアップを参照してください。

このチュートリアルでは、Elizabeth Lee さん(ユーザー名 elee)として呼び出しを送信します。ベースコンフィギュレーションでは、Elizabeth Lee さんはマネージャで、備考・経緯の削除権限を持ちます。Elizabeth Lee さんとして、備考・経緯を作成し、それに対するクエリを行います。それから、その備考・経緯を削除し、その備考・経緯に対して 2 回目のクエリを行います。

チュートリアル手順

  1. Postman で、[Launchpad]タブの右側の[+]をクリックして、新しい要求を開始します。
    1. [権限]タブで、ユーザー名 aapplegate とパスワード gw を使用して、[Basic Auth]を選択します。
  2. 次の呼び出しを入力して、[送信]をクリックします。

    GET http://localhost:8080/cc/rest/common/v1/activities

  3. ペイロードの 1 つ目のアクティビティの id を特定します。この値は、以下では <activityId> となります。
  4. 2 つ目の要求タブを開き、1 つ目のタブを右クリックして、[Duplicate Tab]タブを選択します。
    1. [権限]タブで、ユーザー名 elee とパスワード gw を使用して、[Basic Auth]を選択します。
  5. 処理を POST に変更し、次の URL を入力します。ただし、[送信]はまだクリックしないでください。
    1. POST http://localhost:8080/cc/rest/common/v1/activities/<activityId>/notes
  6. 要求ペイロードを指定します。
    1. タブの先頭行([パラメータ]で始まる行)で、[本文]をクリックします。
    2. ラジオボタンの行で[raw]を選択します。
    3. ラジオボタンの行の末尾で、ドロップダウンリストの値を[テキスト]から[JSON]に変更します。
    4. ラジオボタンの下のテキストフィールドに以下を貼り付けます。
      {
        "data":
          {
            "attributes": {
              "body": "API tutorial note to be deleted"
            }
          }
      }
  7. [送信]をクリックします。応答ペイロードで、備考・経緯の ID を特定します。
  8. 3 つ目の要求タブを開き、2 つ目のタブを右クリックして、[Duplicate Tab]タブを選択します。
    1. これは 2 つ目のタブの複製なので、このタブでもユーザー elee を使用します。
  9. 処理を DELETE に変更し、次の URL を入力します。ただし、[送信]はまだクリックしないでください。
    1. DELETE http://localhost:8080/cc/rest/common/v1/notes/<noteID>
  10. DELETE では要求本文は指定できません。3 つ目のタブで、[本文]タブに移動し、[なし]ラジオボタンを選択します。
  11. [送信]をクリックします。(成功の DELETE への応答は「204 - No content」です)。

作業の確認

3 つ目のタブで要求を再送します。この要求は、すでに削除(DELETE)された備考・経緯の DELETE 操作を試行しているので、「リソースが見つかりません」という内容のエラーが返されます。