ドラフトのクレームの送信

ドラフトのクレームを送信するには、POST /claim/v1/claims/{claimId}/submit エンドポイントを使用できます。呼び出しの実行に成功すると、次のようになります。

  • ドラフトのクレームが未了クレームになります。
  • クレームに未了クレーム番号がアサインされます。
  • クレームに対してクレーム自動セットアップが実行されます。これには、次の既存ビジネスルールが含まれます。
    • クレームの区分分け
    • クレームのアサイン
    • クレームに対するアクティビティの作成とアサイン

ドラフトのクレームを送信するための最小限情報

内部的な観点では、ドラフトのクレームを送信するための最小限情報は、ドラフトのクレームを作成する場合と同じです。

  • 保険契約番号
  • 事故日

ただし、ClaimCenter には、一連の検証ルールも含まれています。各ルールでは、特定レベルのクレーム成熟度に関連付けられているエラーをスローできます。最低レベルは、LoadSave と NewLossCompletion の 2 つです。クレームがこれらのレベルのいずれかでルールに違反している場合、/submit エンドポイントは正常に処理されません。

ベースコンフィギュレーションでは、保険契約番号と事故日に加え、報告者も指定する必要があります。報告者を含める要件は、「CLV04000 - ClaimContact Role Configuration」の検証ルールによって実装されます。報告者が null の場合、このルールは NewLossCompletion レベルでエラーをスローします。最低限のベースコンフィギュレーション送信可能クレームを作成するペイロードの例については、サンプルペイロードの補遺を参照してください。

エラーをトリガするドラフトクレーム

ドラフトクレームを送信する場合、ClaimCenter ではクレームの未了クレーム番号を生成します。送信アクションでエラーが生成されないと、未了クレーム番号がドラフトクレーム番号の代わりに該当クレームにアサインされます。

ただし、送信アクションは検証エラー(LoadSave と NewLossCompletion のレベルに必要な情報が不足しているため)またはアサインエラー(アサインルールでクレームをグループやユーザーに正常にアサインできないため)のいずれかをスローできます。これらのエラーのいずれかが発生すると、クレームはドラフト状態のままになり、ドラフトクレーム番号が保持されます。生成された未了クレーム番号は破棄されます。また、クレームを送信できなかったというエラーメッセージも、システム API から返されます。このエラーメッセージは、ドラフト番号でクレームを参照します。

未検証の保険契約があるクレームを送信するための最小条件

保険契約番号と事故日のみでドラフトのクレームを作成できます。ただし、ベースコンフィギュレーションでは、クレームを送信する前に、報告者も必要です。

次のコンポジット要求では、未検証の保険契約、クレーム、およびクレーム連絡先を作成します。クレーム連絡先はその後、報告者として表示されます。次に、クレームを送信します。これには、次の 5 つのサブ要求が必要です。

  1. 未検証の保険契約の作成
  2. クレームの作成
  3. クレーム連絡先の作成
  4. 報告者の役割をクレーム連絡先にアサインするためのクレームの変更
  5. クレームの送信

ベースコンフィギュレーションでは、未検証の保険契約があるクレームを作成して送信するために必要な最小限の情報です。

POST /composite/v1/composite

{
  "requests": [
    {
      "method": "post",
      "uri": "/claim/v1/unverified-policies",
      "body": {
        "data": {
          "attributes": {
            "policyNumber": "unverified-minimum-submittable",
            "policyType": {
              "code": "PersonalAuto"
            }
          }
        }
      }
    },
    {
      "method": "post",
      "uri": "/claim/v1/claims",
      "body": {
        "data": {
          "attributes": {
            "lossDate": "2021-03-04T07:00:00.000Z",
            "policyNumber": "unverified-minimum-submittable"
            }            
          }
        },
      "vars": [
        {
          "name": "claimId",
          "path": "$.data.attributes.id"
        }
      ]
    },
    {
      "method": "post",
      "uri": "/claim/v1/claims/${claimId}/contacts",   
      "body": {       
        "data": {
          "attributes": {
            "contactSubtype": "Person",
            "firstName": "Ray",
            "lastName": "Newton"
          }
        }
      },
      "vars": [
        {
          "name": "contactId",
          "path": "$.data.attributes.id"
        }
      ]
    },
    {
      "method": "patch",
      "uri": "/claim/v1/claims/${claimId}",
      "body": {
        "data": {
          "attributes": {
            "reporter": {
              "id": "${contactId}"
            }
          }
        }
      }
    },
    {
      "method": "post",
      "uri": "/claim/v1/claims/${claimId}/submit"
    }
  ]
}

チュートリアル:ドラフトクレームの送信

このチュートリアルは、前もって必要な以下のチュートリアルを完了していることを前提としています。

このチュートリアルでは、個人用自動車保険契約のドラフトクレームを送信します。

  1. ci-test 環境を使用して、ClaimCenter を起動します。
  2. Postman で、[Launchpad]タブの右側の[+]をクリックして、新しい要求を開始します。
    1. [権限]タブで、ユーザー名 su とパスワード gw を使用して、[Basic Auth]を選択します。
  3. 次の呼び出しを入力して、[送信]をクリックします。
    • POST http://localhost:8080/cc/rest/claim/v1/claims/{TutorialClaimID}/submit

作業の確認

  1. ClaimCenter で未了クレームを確認します。
    1. 応答ペイロード内の新しいドラフトクレームのクレーム番号をメモします。(36 行目あたりにある、「000-00-」で始まるような番号です。)
    2. ClaimCenter に aapplegate としてログオンします。
    3. [クレーム]タブをクリックし、[Claim #]メニュー項目にクレーム番号を入力して、Enter キーを押します。

ClaimCenter にそのクレームの[概要]画面が表示されます。(クレームが未了の場合、ClaimCenter は[新規クレームウィザード]ではなく[概要]画面に移動します。)