送信前の保険金支払ライフサイクル

保険金支払の発行プロセスでは、通常、ClaimCenter と 1 つ以上のダウンストリームシステムが関与します。最初に、保険金支払は、ClaimCenter 内のいくつかの処理を経由します。ある時点で、保険金支払は保険金支払処理システムに「送信」されます。

保険金支払が送信されるまでに移行する可能性のあるステータスと、あるステータスから別のステータスに移行する方法を下図に示します。


送信前の保険金支払のライフサイクル
  1. 保険金支払の作成中は、ステータスのないドラフト状態にあります。
  2. 保険金支払が作成されると、ClaimCenter で担当ユーザーの権限制限をチェックします。
    1. 保険金支払がユーザーの権限制限を超えていなければ、「送信待機中」に移行します。
    2. 保険金支払がユーザーの権限制限を超えていた場合は、「承認待ち」に移行します。ClaimCenter で承認アクティビティを作成し、適切な承認ユーザーにアサインします。
  3. 保険金支払が「承認待ち」の場合、承認ユーザーが以下のアクションを実行できます。
    1. アクティビティを承認できます。これによって、保険金支払が「送信待機中」に移行します。
    2. アクティビティを却下できます。これによって、保険金支払が「却下済み」に移行します。
  4. 保険金支払が「送信待機中」に到達すると、支払期日までその状態を維持します。支払期日が来ると、保険金支払エスカレーションバッチ処理が保険金支払をダウンストリームシステムに送信し、保険金支払のステータスを「要求中」に移行します。

ClaimCenter ユーザーインターフェイスで、特定の保険金支払のステータスを表示できます。クレームに移動してから、左側のバーで、[保険金支払] > [保険金支払]をクリックします。これにより、クレームに対する保険金支払と各保険金支払のステータスのリストが表示されます。

Cloud API による保険金支払送信の移行

Cloud API を介して、保険金支払の「要求中」ライフサイクルの部分を移行させることができます。ただし、Cloud API でライフサイクル全体を管理することはできません。

  • Claim API では、POST /{claimId}/checks エンドポイントで保険金支払を作成します。保険金支払のステータスが「承認待ち」と「送信待機中」のどちらかに設定されます。
  • 共通 API では、POST /{activityId}/approve endpoint で承認アクティビティを承認します。ステータスが「承認待ち」の保険金支払に承認アクティビティが関連付けられている場合、保険金支払が「送信待機中」に移行します。

ただし、このリリース以降では以下のようになります。

  • 保険金支払を「承認待ち」から「却下済み」に移行するエンドポイントはありません。
  • 保険金支払エスカレーションバッチ処理をトリガーするエンドポイントはありません。そのため、Cloud API を介して保険金支払を送信することによって「送信待機中」から「要求済み」に移行する方法はありません。