未検証の保険契約の補償
保険契約には 2 種類の補償があります。保険契約の補償とリスクユニット補償です。
- 保険契約の補償は一般に、保険契約に示されている保険契約者またはその他の被保険者を補償対象とします。
- 例えば、個人用自動車保険には、通常は「賠償責任 - 対人傷害および財物損害」補償が付随します。これは、車両の運転中に保険契約者(またはその他の被保険者)が引き起こした他者や他の財物への損害を補償します。保険契約者がどの車両を運転していたのかは問題になりません。補償は保険契約者に適用されます。
- リスクユニット補償は、関連するリスクユニットを対象とする補償です。
- 例えば、個人用自動車保険に記載されたすべての車両には、通常は「衝突」補償が付随します。これは、関連する車両に与えられた損害を補償します。2 つの車両を含む保険契約があり、1 つ目の車両のみ衝突補償があるとします。2 つ目の車両が衝突に巻き込まれた場合、保険契約者はこの 2 つ目の車両に与えられた損害に対するクレームを提出することはできません。
保険契約の保険引受のコンテキストでは、指定される種類の補償は、保険契約の補償(リスクユニットへの関連付けなし)またはリスクユニット補償(常にリスクユニットに関連付け)のいずれかです。ただし、ClaimCenter には、指定の種類の補償を保険契約またはリスクユニットのどちらにすべきかについての情報は保存されていません。ClaimCenter は、通常、保険契約管理システムから保険契約情報を取得し、また、保険契約のしかるべきところに補償が付随していると想定しています。
未検証の保険契約を作成する場合は、通常は保険契約の補償をリスクユニットに追加したり、通常はリスクユニットの補償を保険契約に追加したりできます。これは、ClaimCenter アプリケーションとシステム API のどちらを使用した場合でも可能です。ただし、保険契約が未検証のクレームに対しては、保険金支払を作成することはできません。保険契約を検証するには、更新情報を保険契約管理システムから取得する必要があります。したがって、未検証の保険契約に誤った所在地に付随する補償がある場合は、クレームに対して保険金支払が作成される前に、担当者はエラーに対処する必要があります。
保険契約の補償を含む未検証の保険契約の作成
保険契約の補償を作成または変更するには、次のエンドポイントを使用します。
- POST
/claim/v1/unverified-policies/policyId/coverages - PATCH
/claim/v1/unverified-policies/policyId/coverages/{coverageId}
保険契約の補償に最低限必要な情報は、補償の種類です。これは、CoverageType タイプリストのコードです。補償の種類は ClaimCenter 種目モデルの一部であり、保険契約の種類に基づいて、特定の補償のみを保険契約に追加できます。詳細については、『アプリケーションガイド』を参照してください。
次の例では、保険契約の補償を含む未検証の保険契約を作成します。
POST /composite/v1/composite
{
"requests": [
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/unverified-policies",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"policyNumber": "unverified-with-policy-coverage",
"policyType": {
"code": "PersonalAuto"
}
}
}
},
"vars": [
{
"name": "policyId",
"path": "$.data.attributes.id"
}
]
},
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/unverified-policies/${policyId}/coverages",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"coverageType" : {
"code": "PALiabilityCov"
}
}
}
}
},
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/claims",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"lossDate": "2021-03-04T07:00:00.000Z",
"policyNumber": "unverified-with-policy-coverage"
}
}
}
}
]
}
リスクユニット補償を含む未検証の保険契約の作成
リスクユニット補償を作成するには、次のエンドポイントを使用します。
- POST
/claim/v1/unverified-policies/{policyId}/location-based-risk-units/ location-based-risk-units/{locationBasedRiskUnitId}/coverages - POST
/claim/v1/unverified-policies/{policyId}/vehicle-risk-units/{vehicleRiskUnitId}/coverages
リスクユニット補償を変更するには、次のエンドポイントを使用します。
- PATCH
/claim/v1/unverified-policies/{policyId}/location-based-risk-units/{locationBasedRiskUnitId}/{coverageId} - PATCH
/claim/v1/unverified-policies/{policyId}/vehicle-risk-units/{vehicleRiskUnitId}/{coverageId}
リスクユニット補償に最低限必要な情報は補償の種類です。これは、CoverageType タイプリストのコードです。補償の種類は ClaimCenter 種目モデルの一部であり、保険契約の種類に基づいて、特定の補償のみをリスクユニットに追加できます。詳細については、『アプリケーションガイド』を参照してください。
次の例では、リスクユニットが車両で、そのリスクユニットの補償を含む未検証の保険契約を作成します。
POST /composite/v1/composite
{
"requests": [
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/unverified-policies",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"policyNumber": "unverified-with-risk-unit-coverage",
"policyType": {
"code": "PersonalAuto"
}
}
}
},
"vars": [
{
"name": "policyId",
"path": "$.data.attributes.id"
}
]
},
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/unverified-policies/${policyId}/vehicle-risk-units",
"body": {
"data": {
"attributes": {
}
}
},
"vars": [
{
"name": "riskUnitId",
"path": "$.data.attributes.id"
}
]
},
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/unverified-policies/${policyId}/vehicle-risk-units/${riskUnitId}/coverages",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"coverageType" : {
"code": "PACollisionCov"
}
}
}
}
},
{
"method": "post",
"uri": "/claim/v1/claims",
"body": {
"data": {
"attributes": {
"lossDate": "2021-03-04T07:00:00.000Z",
"policyNumber": "unverified-with-risk-unit-coverage"
}
}
}
}
]
}