フリーテキストのバッチ読み込みコマンド

Guidewire Solr Extension は、ClaimCenter リレーショナルベータベースからクレーム連絡先データを抽出して、抽出したデータを Guidewire Solr Extension に読み込むユーティリティを提供しています。Guidewire Cloud では、Guidewire Cloud Console からこのユーティリティを実行します。ローカル開発環境では、コマンドラインからこのユーティリティを実行します。

注: フリーテキスト検索を埋め込み操作としてコンフィギュレーションする場合は、フリーテキストバッチ読み込みコマンドの設定およびコンフィギュレーションを行わないでください。代わりに、Solr Data インポートバッチ処理を使用してください。

フリーテキストバッチ読み込みコマンドは、文字値の並べ替えを実行する Unix 互換の並べ替えバイナリに依存しています。バッチ読み込みコマンドは ClaimCenterクレーム連絡先データから中間のインデックスドキュメントを構築します。バッチ読み込みコマンドは、Guidewire Solr Extension に読み込む最終的なインデックスドキュメントを照合およびコンパイルする処理で、この中間ドキュメントを並べ替えます。Guidewire は Windows 上で cygwin をサポートしています。

関連トピック

フリーテキストバッチ読み込みのデータベース認証情報のセキュリティ確保

Guidewire Solr Extension の実稼働インスタンス用のフリーテキストバッチ読み込みには、ClaimCenter の実稼働データベース認証情報が必要です。Guidewire Cloud 展開では、この認証情報のセキュリティが確保されます。

ローカル開発環境で、この認証情報のセキュリティを確保する必要があります。そのため、バッチ読み込みに必要なデータベース認証情報を別のプロパティファイルから読み込むことを強くお勧めします。このプロパティファイルはセキュリティが確保された場所に保存する必要があります。または、バッチ読み込み起動スクリプト内に設定される一時的な OS 環境変数にプロパティファイルを指定します。

次の例には、solrpass.properties というプロパティファイルのバッチ読み込みデータベース認証情報が含まれています。
db.user=scott
db.password=tiger

このプロパティファイルまたはセキュリティが必要な他のファイルは、ドキュメントの conf フォルダまたは Solr ホームフォルダに置かないことをお勧めします。Guidewire Solr Extension はこれらの場所から ZooKeeper にファイルをアップロードします。プロパティファイルがこれらのどちらかの場所にある場合、そのファイルのセキュリティは低下します。

代わりに、Solr ルートフォルダまたはドキュメントフォルダの下に新しいフォルダを作成します。このような新しいフォルダの名前は secure にすることを検討してください。さらに、オペレーティングシステムツールを使用して、プロパティファイルへのアクセスを制限します。

プロパティファイルに対処する場合、次のガイドラインに従います。
  • ${solrRoot} を使用することにより、Solr ホームフォルダを表します。
  • ${documentRoot} を使用することにより、ドキュメントフォルダを表します。
  • オペレーティングシステムの環境変数参照の先頭に osenv を付けます。この変数の使用は、ClaimCenterGuidewire Cloud で使用しないローカル開発環境の場合のみ、サポートされています。

batchload-config-databaseBrand.xml ファイルの propertyFile 要素では、バッチ読み込みデータベース認証情報を含むプロパティファイルの場所を指定します。path 属性を指定する必要があります。これには、ファイル名を含むプロパティファイルのフルパスが含まれています。オプションで name 属性を指定します。この属性の値は、エラーの場所を特定するために、ログファイルで使用します。

batchload-config-databaseBrand.xml ファイルの solrCredentials 要素は、Guidewire Solr Extension とのインタラクションのための適切な認証情報ファイルの挿入をサポートしています。さらに、batchload-config-databaseBrand.xml ファイルはプロパティ置換のさまざまなメカニズムをサポートしています。機能を組み合わせると、Guidewire の推奨と同様に、認証情報をハードコーディングしないことがサポートされます。
<document>
  ...
  <-- The property file referenced here defines the solr.username and solr.password properties -->
  <propertyFile path="${documentRoot}/secure/solrpass.properties" name="solrpass.properties"/>
  ...
  <-- The solrCredentials node uses the solr.username and solr.password properties -->
  <solrCredentials username="${solr.username}" password="${solr.password}"/>
 ...
</document>

batchload-config-databaseBrand.xml ファイルの dataSource 要素は、データベースにアクセスするために定義したユーザー名とパスワードを使用します。

次のコード例では、データソース URL でデータベース認証情報用のプロパティファイルを使用しています。

<dataSource name="ds_postgresql" driver="org.postgresql.Driver" url="jdbc:postgresql://HOST:PORT/DATABASENAME?user=${db.user}&amp;password=${db.password}"/>

次のコード例では、データソース URL でデータベース認証情報用のオペレーティングシステム環境変数を使用しています。この変数の使用は、ClaimCenterGuidewire Cloud で使用しないローカル開発環境の場合のみサポートされます。

<dataSource name="ds_postgresql" driver="org.postgresql.Driver" url="jdbc:postgresql://HOST:PORT/DATABASENAME?${osenv.DB_USER}/${osenv.DB_PASSWORD}/>