Guidewire データベース直接更新ポリシー

重要: Guidewire は、Guidewire Cloud インストールでアプリケーションデータベースを管理します。ただし、ローカル開発環境でサポートされているデータベースを操作する際に、次の情報に注意してください。

ClaimCenter はリレーショナルベータベース管理システム(RDBMS)上で動作します。SQL や他のクエリツールを読み取り専用で直接使用して、データを抽出したり表示したりできます。このような読み取り専用クエリは、たとえデータの変更は行わなくても、そのクエリのスコープや記述方法によっては、データベース全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。Guidewire では、実稼働環境データベース自体ではなく、実稼働環境データベースのレプリカまたはコピーで SQL クエリを実行することを推奨しています。そのため、データウェアハウスや集約的なレポート作成などのアプリケーションについては、実稼働環境レポートデータベースにデータをレプリケートする、またはまとめるためのメカニズムについて詳しく調査することをお勧めします。こうすることによって、集約的な処理が必要なレポートや長いクエリが原因で実稼働環境のパフォーマンスに予期しない問題が発生するのを回避できる場合があります。

ClaimCenter のアプリケーションコードおよび API に埋め込まれている内部のアプリケーションロジックによって、アプリケーションのデータに関連するさまざまなデータおよびメタデータが管理されます。このような処理は、RDBMS テーブル構造を確認しても明らかでないことがあります。次に例を示します。

  • レポート用の概要テーブルデータの計算
  • アクセスを迅速化するための、メモリへのアプリケーションデータのキャッシュ
  • 基礎となるデータに関連する状態情報(連携メッセージの処理状態など)の追跡
そのため、SQL を使用した、基礎となる RDBMS の直接的な更新は絶対に行わないでください。SQL によるこのような直接的な更新を実行すると、データが不整合な状態になる可能性があります。Guidewire では、このような更新クエリを実行したお客様からサポートの要請を受けた場合、データベースを以前の状態に戻すよう、お客様に求めることがあります。Guidewire サポートでは、お客様が実行したデータベースクエリが原因で発生したアプリケーションの問題の診断および修正を支援することはできません。整合性のとれた状態に ClaimCenter を復元させる処理は、お客様ご自身の責任で行ってください。
警告: 組み込みの自動データベースアップグレードプロセスは Guidewire InsuranceSuite 製品に対してのみサポートされます。Guidewire は、データベースの SQL DDL コマンドを実行する代替プロセスを明示的にサポートしません。

基礎となるアプリケーションデータを更新する正当な必要性がある場合は、Java または Gosu のいずれかで Guidewire API を使用して、必要な更新操作を実行することをお勧めします。それにより、データの変更時に、更新に伴う重大なあらゆる副作用が、見逃されることなく確認されます。Guidewire API を使用したアプリケーションデータの更新は、SQL クエリを使用した更新に比べて、整合性の面でより安全です。ただし、どのプログラミング言語または API でも、データを不適切に更新してしまったり、良くない方法で更新してしまったりすることはありえます。そのため、API を使用する場合は、実行しようとしている更新内容について Guidewire のサポートパートナーまたはGuidewire 専門サービスチームに相談し、内容をよく検討することを強くお勧めします。

例えば、まれなケースですが、データ破損の問題を修正するための API がない場合、Guidewire では、SQL クエリを使用してこのような問題を修正するようお客様にアドバイスすることがあります。このような場合、データベースの更新に使用する SQL クエリは、Guidewire が作成したものか、または承認したものである必要があります。これによって、必ず正しいロジックが使用され、また潜在的なあらゆる副作用が確実に考慮されます。

その他の SQL クエリを適用した、ClaimCenter データベース内のデータの変更は行わないでください。API や Guidewire がサポートするその他の方法が利用可能な場合、Guidewire ではこのようなクエリの提供やレビューは行いません。