Tomcat ネイティブライブラリを実装しない

Guidewire では、Tomcat ネイティブライブラリを実装しないことをお勧めします。このライブラリの使用に伴う最大の問題は、Java コードと C/C++ コードが同じプロセスに混在することです。複数のコード化言語が混在する場合、Java Native Interface(JNI)を使用する必要があり、その結果パフォーマンスの低下を招きます。Guidewire では、Tomcat ネイティブライブラリを実装したテストでパフォーマンスが低下することを確認しました。

Tomcat ネイティブライブラリの主要な目的は、ネイティブコードの一部の機能を Java に対して実行することです。このような機能の 1 つに暗号化があります。この機能は計算集約的であり、Java には適していません。暗号化を使用する場合は、ハードウェアアプライアンス、Apache Web Server、Microsoft Internet Information Server などの専用コンポーネントで実行することを検討してください。このようなコンポーネントは、こうした機能向けに設計されており、高い安全性を備えています。また、専用コンポーネントを用意することにより、DMZ を備えた安全性の高いネットワーク組織を構築できます。

Tomcat サーバーは、Tomcat ネイティブライブラリが実装されていない場合、起動時に次のようなメッセージを表示します。

INFO: The Apache Tomcat Native library which allows optimal performance in production
environments was not found on the java.library.path: 

このメッセージは無視しても問題ありません。