追加の認証フロー

Cloud API は、ベアラートークン認証を利用しない以下の追加の認証フローをサポートしています。

認証フロー 定義
基本認証

呼び出し元は、保険会社にとって既知の個人であり、ClaimCenter データベースに、クレーム担当者や引受担当者などのユーザーとしてリストされます。この呼び出しは、基本認証(認証情報は要求ヘッダーで渡される)を使用し、ベアラートークン認証(認証情報はJWT(JSON Web Token)で渡される)を使用しません。

基本認証は、開発環境に適したオプションの場合があります。新規を回避して Guidewire Hub(関連する場合は IDP)と作業連携するためです。

未認証ユーザー

呼び出し元は、認証情報を提示しない個人またはサービスです。通常、この種類の呼び出し元はメタデータへのアクセス権のみを持っています。

未認証ユーザーのアクセス権は、メタデータへのアクセスのみを必要とする内部サービス(API の定義を問い合わせるサービスなど)に適している場合があります。

下表に、考慮事項をまとめます。各事項のオプションと、各オプションをサポートする認証フローを示します。その認証フローに関する詳細情報を入手できるリンクが、表の最後の行にあります。

基本認証

匿名ユーザー

(PolicyCenter のみ)

未認証ユーザー
OAuth フロー 該当なし 匿名ユーザーとしては該当なし(保険契約を締結する匿名ユーザーは外部ユーザーになり、それ以降は認証コードフローを使用します)。 該当なし
呼び出しごとにユーザーをセッションにアタッチできるかどうか 不可(最初の呼び出しでは、単一の「未認証プロキシユーザー」が使用されます。2 番目の呼び出しでは、単一の「外部プロキシユーザー」が使用されます) 不可(すべての関連する呼び出しに、単一の「未認証プロキシユーザー」が使用されます)
承認値の取得元 該当なし(認証フロー内で承認値が渡されません) 最初の呼び出しには、承認値は含まれません。2 番目の呼び出しでは、PolicyCenter で渡す自己署名 JWT に承認値は含まれます。 該当なし(承認値は提供されません)
Cloud API によるリソースアクセス権適用の可否 はい はい はい
リソースアクセス ID の取得元 該当なし(認証フロー内で承認値が渡されません) PolicyCenter 該当なし(承認値は提供されません)
この認証フローの詳細の記載場所 基本認証 OAuth2 承認のコードフロー:匿名ユーザー 未認証呼び出し元